頭痛のタイプ
頭痛に悩まされている人は世の中に多くいますが、頭痛にも様々なタイプがあり、症状によって対処法や隠れている病気が異なってきますので、注意深く観察する必要があります。頭痛のタイプには大きく分けて2つの種類があり、偏頭痛と、緊張型頭痛です。偏頭痛が脳内の血管が拡張して起こると考えられているのに対し、緊張型頭痛は首や肩の筋肉が緊張し、血行が悪くなってしまった時に起きると考えられています。特徴としては偏頭痛がズキンズキンと脈打つような頭痛で、片側にのみ起きる場合が多いのですが、緊張型頭痛では頭が締め付けられるように痛みます。同じ頭痛でもこのように症状が違うと、原因と考えられていることも違ってくるので、注意が必要です。というのも、例えば血管が拡張してしまう偏頭痛が、頭を冷やすと痛みが軽減されるのに対し、血管収縮型の緊張型頭痛の時に頭を冷やしてしまうと、痛みが増してしまう可能性があるのです。頭痛に悩まされている人は、まずは自分のタイプを知るところから始めましょう。
偏頭痛の症状の特徴
偏頭痛は主に頭の片側がズキンズキンと痛みます。両側や後頭部に起きるケースも見られます。このほか、光や音に敏感になったり、吐き気を伴うこともあるでしょう。頭を冷やすと症状が緩和されることもありますが、身体を動かすと痛みが増すため、暗く静かな場所で安静にしている必要があります。痛みは数時間から数日続き、頻度もまちまちです。ただ、1度発症してしまうと動けなくなってしまうため、日常生活にも支障をきたしてしまいます。この他、偏頭痛には前兆がある場合も見られます。視界の中にキラキラもしくはギザギザした光のようなものが見えたり、1部がぼやけたりなどします。吐き気、めまい、情緒不安定が起こることもあり、このような症状の後まもなく頭痛が始まります。頭を冷やす以外には、カフェインを服用すると血管収縮作用があるため、痛みが軽減することもあるでしょう。根本治療薬は無く、痛みを緩和する薬物療法となり、頭痛の最中あるいは前兆時に服用、もしくは予防のために薬を服用する、という方法となります。